以前お住まいだった建物の木材を内装の飾りに使うなど、遊び心あふれる優しいデザイン。
お施主様が求める“自分らしさ”を色々な形で表現しながら、ぬくもりのある“木の暮らし”の実現にこだわった“作品”と呼びたくなるような１棟の完成です。

陽の光を前面で受けて、単なる「２階建て」では語りつくせない工夫の数々を内包するシャープな外観。
ブルーの縦ラインが強いイメージを表現しながら、シンボルツリーのグリーンと玄関ドアのブラウンが、
全体として絵画のような調和を生み出しています。

扉を開けると左手に珍しい白いシューズボックス。
敷地形状に合わせて、玄関部分を張りだすプランのおかげで、
上下の収納部の間にサッシを入れる事が可能となり、明るい玄関となりました。

力強く梁を魅せる（＝魅せる）つくりのリビング。
自然だけが持つ造形美である木目が、優しく住まい人を包み込むようなあたたかさを持っています。
リビング奥には、Ｌ字型のカウンターを設置。
カウンター横は、５００ｋｇの重さに耐える事の出来る水槽設置用のスペースです。

先程のカウンターの向こう側にあった洋室の６帖は、フルオープンにすればリビングの一部となり、
写真のように閉め切ることで独立した洋室にも変わる事が出来るのです。
また、階段脇を飾る自然の木材は、以前の建物の一部であったものを今回の計画に織り込みました。
もし“家”にも気持ちがあったなら、きっと喜んでくれているのではないでしょうか。